MINIのMTモデルが生産停止へ 復活の可能性は?
世界的な半導体不足とロシアによるウクライナ侵攻はサプライチェーンに混乱をもたらし、自動車生産に打撃を与えています。
そんな中でMINIは安定してクルマを供給するために、一部グレード・装備を削って販売する方針を立てました。そこにはMTモデルの生産停止が含まれているのです。
目次
MTモデルの生産停止を発表
By Vauxford, CC BY-SA 4.0, Link
MINIは全てのMTモデルの生産を停止したと発表しています。
この決定の要因としては世界的な半導体不足とウクライナ問題の2つがあります。
これによりサプライチェーンに打撃を受け、満足な部品供給が受けられず、生産が滞るようになってきています。
問題を受けて、MINIでは生産を安定させるためにラインナップを簡素化し、少数のグレードに集約しようとしています。そこにMTモデルの生産停止が含まれているのです。
MTモデル復活の可能性は?
By Vauxford, CC BY-SA 4.0, Link
MTモデルはもう二度と新車で購入できなくなるのでしょうか。
MINIによると今回の処置はあくまでも一時的なものであるとしています。
あくまで需要の問題ではなく、サプライチェーンの問題による生産停止です。問題が解消されればMTモデル復活の可能性があることをMINIは話しています。
日本での影響は?
今回のMT生産停止が日本向けMINIに与える影響は殆ど無いといえます。日本向けは2020年をもってMTモデルの販売をすでに終了しているからです。
ただしMTモデル以外にもラインナップを整理するということなので、一部グレードが選べなくなる可能性はあります。販売地域によって違ってきていますが、米国仕様ではクラシック・トリムが落とされているようです。
ラインナップ縮小は他メーカーにも波及する?
半導体不足に加えて、今回のロシアによるウクライナ侵攻は自動車生産にも影響を及ぼしています。
今年初めには部品不足が原因でMINIのオックスフォード工場は停止に追い込まれてしまいました。
MINI以外でも、欧州メーカーではBMW、アウディ、メルセデスベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲン、シュコダなどが、同様の影響による工場の減産・稼働調整を余儀なくされています。
現在の状況が長引くようであれば、MINIのように他メーカーもラインナップの一時的な縮小へ動く可能性はあります。
まとめ
By Alexander Migl, CC BY-SA 4.0, Link
現時点で部品供給問題がいつ頃解消されるのかは未だはっきりとしていません。
今回のMINIの判断は一時的なものだとしていますので、その言葉を信じるのであればいずれ復活のニュースが聞けるでしょう。
また日本仕様にもMTが戻ってくれると良いのですが…
“Mini’s Manual Transmissions Aren’t Dead, They’re Just Resting". MOTORTREND. (2022年5月2日)
“Mini stops production of manual cars due to supply problems". AUTOCAR. (2022年5月2日)
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